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ご挨拶 2023年立春

2023年2月6日

新年より羊に与える国産小麦の値段が150%値上げになります。
茶路めん羊牧場にとってはかなりの打撃です。

年間トータルで100t使うので、200万くらいの出費が増えることになります。
ニュースで北海道電力が政府に34.87%値上の申請をしたと言ってました。
あまり良いことがない年明けですが、今年は茶路めん羊牧場は開業35周年の年になります。35頭の羊を飼い始めた頃からもうそんなに経ったのかと思うと、我ながらよく続けてきたもんだと感心します。多くの皆さんの、ご協力、ご親切、ご理解に感謝しかありません。

35年は月並みですが、あっとういうまでした。日本ではマイノリティーな羊は
マイノリティーのままですが、持続可能な社会の実現、資源の無駄をなくし、
環境との調和を求め出した最近の世の中の動きをみるとやっと世の中が羊に追いついてきたかと思うのですが私自身が35年前に思い描いていた「羊と共に拓く未来開拓」の夢はづいぶん色あせ、自分に残された時間の有限を考え始めました。

このまま時間とお金に追われるような営農を続ける意味があるのだろうか?

でも35年前に羊の放牧を始めた放牧地はその後一度も耕起することなく、化学肥料にも頼らず、いまも羊と微生物の共存で維持されております。羊はたいした仕事をしてくれました。

人の一生ではその成果の一部しか見ることはできませんが、これからもここで、もし羊が草を食み続けていけば、もっと大した仕事をやってくれるのだろなあとの確信だけは持てます。

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